肉厚な果実に情熱の酸味。火を入れるたび香る本場イタリア。
伝統的なイタリアのサンマルツァーノ種の特徴を受け継ぎつつ、栽培しやすいように品種改良されたもので、日本国内でもプロの料理人や一部の農家によって栽培されています。
「サンマルツァーノ・ポッツァーノ」の主な特徴は、加熱することで旨みと酸味が際立つ点にあります。
生食にはあまり向かず、調理用トマトとしてその真価を発揮します。
イタリアントマト苗 品種:サンマルツァーノ・ポッツアーノ
9cm ポット 接木苗 販売:店舗 / 通販
形状: 細長い円筒形(縦長)で、両側が少しへこんだユニークな形をしています。
果肉: 肉厚でしっかりとした食感があります。ゼリー状の種の部分が少なく、水分も比較的少なめです。
味わい(生食時): 生で食べると、トマト本来の美味しさや甘みはそこまで強く感じられず、さっぱりした味です。
味わい(加熱時): 加熱することで、濃厚な旨みと程よい酸味が引き立ち、深みのある味わいになります。
調理用途: パスタソース、煮込み料理、グリル料理など、火を通すイタリア料理全般に最適です。
イタリアでは、収穫後に加熱して瓶詰めにし、一年中利用する習慣があります。
果皮: 伝統的なサンマルツァーノ種と同様に、皮が薄く、成熟すると湯むきが簡単にできます。
品種: オランダのENZA社によって育成されたF1ハイブリッド品種で、伝統種の良さを持ちつつ、栽培しやすいように改良されています。
煮込めばわかる本気の旨さ
このトマトが、いつものパスタを格上げする !!
生食では感じにくいトマト本来の深い旨み(グルタミン酸)と爽やかな酸味が、加熱によって劇的に引き出されます。これは、イタリア料理の味の深みを出すのに不可欠な要素です。
栽培は、一般的な大玉トマトの育て方に準じますが、特に水はけと肥料管理に注意が必要です。
高畝(たかうね)栽培: 水はけを良くし、湿害を防ぐ。
一本仕立て: わき芽はこまめにかき取り、主枝に栄養を集中させる。
水やり: 実がつき始めたら、極端な乾燥・多湿を避け、一定の水分量を保つ(尻腐れ防止)。
追肥: 第3〜4段果房の開花を目安に、カリウム分の多い肥料を与える。
日当たりと風通し: 十分な日照を確保し、病気を防ぐために風通しを良くする。